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中世の気候異常期におけるエルニーニョとリモートオセアニアへの人類拡散
Migration to remote Oceania reconsidered from Atmospheric and Aquatic environments
PI: Atsuko Yamazaki
人類初の長距離航海を成功させた古代ポリネシア人は、西暦1000年頃にリモートオセアニアへ進出しました。その移動経路は、遺跡から発掘される遺物の年代測定や現代人のゲノム解析により明らかになってきましたが、それまで2000年もの間、ニアオセアニアに停滞して拡散をしなかった人類が、突然リモートオセアニアへ進出をしたのか多くの謎が残っています。長距離航海を可能にした要因として、当時の熱帯太平洋域における気候および海洋環境要因が考えられていますが、詳細な記録として残っていません。このプロジェクトでは、中世のサンゴ化石を用いて当時の気候や海洋環境を明らかにし、人類がリモートオセアニアへ移動した謎に迫ります。
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